東方山安養寺

とうぼうざんあんようじ

更新日
2022/12/02

    <栗東八景〜泉面の雪花〜>
     聖武天皇の勅願によって創建された真言宗泉涌派の寺院です。室町9代将軍足利義尚の陣所でした。木造薬師如来坐像や琵琶湖をかたどった池の広がる庭園もあります。

    【足利義尚公陣所跡】
     室町9代将軍足利義尚が、佐々木六角高頼討伐のため安養寺に陣所を設営し動座した所です。将軍の軍勢に対して佐々木氏は、わずかに応戦しただけで甲賀に隠れました。

    【東方山安養寺庭園】
     安養寺の客殿西北に広がる庭園。安養寺山の山裾を築山として巧みに利用した池泉鑑賞式の庭園で、県の名勝に指定されています。琵琶湖をかたどった池の周りに近江八景を配し、松・サツキなどの刈り込みがきめ細かく植えてあります。四季それぞれの草木と山が織りなす景観は、非常に素晴らしいです。
     僧戒山が江戸時代に安養寺を再興したとき、寺の後ろには緑豊かな林があり、前は湖に面して朝は朝日が輝き、夕方には霧が立ち込める豊かな自然環境であったといいます。それで、この清らかで風雅な様子がよく伝わるように、池を掘って白蓮を植え、窓を設けて気風を望み見ることできるようにした、と伝えられています。廊下を歩きながら鑑賞すると趣が深く、和尚の遺志を伝えるかのような、清楚で好まししい造形美が堪能できます。

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    東方山安養寺

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