櫟野寺(いちいの観音様)

らくやじ(いちいのかんのんさま)

更新日
2018/05/19

    JR油日駅の北東約3kmにあります。この地方における天台文化の中心寺院で、一般に「いちいの観音様」という名で知られています。
     奈良時代末期、最澄が霊夢を感じて櫟(イチイ)の生木に十一面観音像を彫り、それを本尊として開山したといいます。高さ3.3m、一木造で左手に華瓶、右手は膝の上で念珠を持ち、頭上には十一面化仏を戴いています。肩幅が広く身体の厚みがあり、どっしりとした重量感と落ち着きがあります。十一面観音坐像でこれほどの巨像は、全国的にも珍しいです。昔は33年ごとの開扉以外は拝観できない秘仏でしたが、現在は、春と秋に特別拝観期間が設けられています。また、左右に安置されている仏像群は、この地域の天台文化の繁栄を物語る優品であり、まさに平安仏の宝庫です。
    ●時代
      奈良時代
    ●備考
      「近江西国霊場三十三ヶ所」
    <重文>木造十一面親音坐像 木造聖観音立像 木造薬師如来坐像 木造毘沙門天立像 木造地蔵菩薩坐像 木造十一面観音立像(3躯) 木造吉祥天立像(3躯)木造地蔵菩薩立像(2躯)木造聖観音立像(7躯)

    平安時代、最澄開基の天台宗寺院。「なも高きいちいの寺の前の川うえなき法の流れとぞみる」

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    櫟野寺

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    0748-88-3890
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    0748-88-5002
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