小谷寺

おだにじ

更新日
2024/01/18

    小谷寺は、今から約1280年前、聖武天皇の神亀五年(728)、加賀白山の開祖・泰澄上人が、白山から伊吹山までの峰峰に修験道場を開き、その時小谷山に建てられた坊舎のなかのひとつでした。そのころは常勝寺と言われていましたが、これが現在の小谷寺の開創だと言われています。
     開山当時の常勝山は、永享元年(1429)後花園天皇より如意輪山という勅額をいただき勅願寺になりました。
     1524年(大永四年)ごろ、浅井亮政が小谷山の上に城を築きました。この時、寺領交換が行われ六坊一山全部北谷地区跡(小谷山の東のふもと)に降りてきたようです。浅井氏はここを祈願寺と定め、仏田を寄付して寺号を小谷寺と改めました。このころ小谷寺は浅井家の尊崇が深かったので、お市は幼い子どもたちを連れてたびたび詣でたことでしょう。お市や三姉妹にとって心のよりどころとなった場所でした。しかし、1573年(天正元年)小谷落城の時、お寺も本尊以外はことごとく焼かれてなくなってしまいました。
     1593年(文禄二年)、豊臣秀吉によって現在地に小谷寺が再建され、四十四石余りの朱印を与え保護され、その後徳川家康は寺領四十余石と定め援護したと伝えています。
     現在残されている仏像は幸いにも難を逃れた仏像ばかりですが、ほとんど年代不詳でくわしいことはわかっていません。

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    如意輪山小谷寺

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