北向岩屋十一面観音

きたむきいわやじゆういちめんかんのん

更新日
2018/12/10

    JR能登川駅南方の猪子山(268m)山頂の堂の奥に岩屋があり、その中の像高55cmほどの石造の観音が、北向観音と呼ばれています。
     奈良時代に安置されたものといわれ、古くから土地の人々の信仰を集めました。平安時代には、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が鈴鹿の鬼賊(きぞく)退治のため、岩屋にこもり、この十一面観音菩薩に武運を祈願したともいわれています。
     7月17日の千日会には土地の信者だけでなく、京阪神・中京方面からも多くの人が参拝に訪れ、大変な賑わいを見せます。また、観音堂からは比良の山並みが美しく眺められます。

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