善水寺(湖南三山)

ぜんすいじ(こなんさんざん)

JR三雲(みくも)駅の北西約2.6km岩根山の中腹にある天台宗の寺。奈良時代中期、和銅年間(708-714)に国家鎮護の道場として建立され、和銅寺と称していました。平安時代の初め最澄が入山、延暦寺(えんりゃくじ)の別院諸堂(べついんしょどう)を建立し天台宗に改めました。また、桓武(かんむ)天皇が病気になり、最澄が法力によって霊水を献上したところたちどころに回復したことから現在の寺名に改められました。
 宮殿風の趣をもつ荘厳でどっしりした構えの本堂は、天台仏殿代表で織田信長の兵火の時も唯一消失を免れ、国宝に指定されています。堂内には、本尊の木造薬師如来坐像をはじめ、梵天(ぼんてん)・帝釈天(たいしゃくてん)・四天王立像、高さ23cmほどのかわいらしい仏像ですが、奈良の東大寺の誕生仏に次ぐ秀作という金銅誕生仏(こんどうたんじょうぶつ)など、天平時代から平安時代を代表する素晴らしい仏像15体の他15体が安置され、いずれも見ごたえのあるものばかりです。
<国宝>本堂
<重文>木造兜跋毘沙門天立像 木造持国天立像 木造増長天立像 木造四天王立像(4躯)木造不動明王坐像 木造僧形文殊坐像 金銅誕生釈迦仏立像 木造金剛二力士立像(2躯) 木造薬師如来坐像 木造梵天立像 木造帝釈天立像

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善水寺

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