鴨稲荷山古墳

かもいなりやまこふん

更新日
2022/10/24

    JR近江高島駅の北約4kmの鴨川右岸に広がる沖積地に位置する古墳。古墳時代後期のもので、湖西地方では平野部に立地する唯一の前方後円墳です。現在は、家形石棺のみ現地保存されています。古墳の全長は埋没周湟を含めて約60mと考えられます。明治時代に、後円部から横穴式石室と刳抜(くりぬ)き式家形(いえかた)石棺が掘り出されました。また、石棺内から、金銅冠(こんどうかん)・沓(くつ)・魚佩(ぎょはい)・金製耳飾・鏡・玉類・環頭大刀(かんとうたち)・鹿装大刀(ろくそうたち)・刀子(とうす)・鉄斧(てっぷ)などの象豪華絢爛な副葬品が発見されました。のちに、これらの副葬品は、朝鮮半島の新羅王陵の出土品とよく似ていることがわかり、この古墳の被葬者や場所と大陸との交流関連について、様々な興味と話題を呼んでいます。

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