特別展「北大路魯山人 古典復興ー現代陶芸をひらくー」
とくべつてん きたおおじろさんじん こてんふっこう げんだいとうげいをひらく
- 更新日
- 2019/08/25
- 開催期間
- 2019年9月14日(土)〜2019年12月1日(日) 午前9時30分~午後5時 (最終入館午後4時30分)休館日}毎週月曜日 ただし9月16日、23日、10月14日、11月4日(月・祝及び振替休日)は開館し、翌日(’火曜日)が振替休館。※会期中に一部作品を展示替えいたします。
明治時代以降の日本の陶磁器は、江戸後期に発達したを引き継ぎながら次第に近代的な個性のある作風を目指しました。大正から昭和前期にかけての時代には中国、朝鮮および日本の古陶磁に注目する陶芸家たちが現れるようになります。それはちょうどヨーロッパにおいてギリシア、ローマの古典を復興しようとしたルネサンスが新しい芸術世界を開いたことと同じであるといえるでしょう。陶芸家たちは近世から続く考証や新しい陶磁史の視点などを背景に、古陶磁の作風や過去の技法の復元を目指し、それを自からの足場とすることで、次第に新しい造形を築き上げました。
京都に生まれた北大路魯山人(1883-1959)は、はじめ書や篆刻の分野で活動し、30歳代終わりの1922(大正11)年に、生来の食に対する関心から「料理の着物」としての作陶に向かいます。それは単なる食器づくりではありませんでした。彼は中世以来日本文化の核となっていた茶道を基軸とするわが国の伝統に触れ、一挙に陶芸の古典復興を代表する存在となりました。その活動はまさに<『美』を食す人>と形容できるものです。かつて中国大陸や朝鮮半島からもたらされ、日本人によって守り伝えられたやきもの、そして日本で生み出された素朴な焼締めのやきものから鮮やかな色絵まで、長い年月をかけて積み重ねられてきたやきものの様々な美をすくい上げた魯山人の制作は、絶えず同時代の陶芸家たちを触発しました。本展覧会では、魯山人を中心に同時代の陶芸家たちの作品と、中国、朝鮮、日本陶磁など古典の名品も併せて展示し、現代陶芸の礎となった昭和時代を展望します。
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開催地 | 滋賀県立陶芸の森 住所 : 甲賀市信楽町勅旨2188-7 |
アクセス |
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料金 | 一般800円(640円) |
お問い合わせ | (公財)滋賀県陶芸の森 |