手原SL公園

てはらえすえるこうえん

更新日
2022/07/19

    草津線では明治22年(1889年)の開業以来、昭和47年(1972年)10月まで蒸気機関車牽引による列車が運行されていました。
     この公園は手原地区区画整理事業とあわせ計画されたもので、住民からの要望により昭和48年11月、D51型蒸気機関車の保存・展示が実現したものです。
     展示されているのはD51型403号機です。
     D51型蒸気機関車は鉄道省制式の幹線貨物用標準型蒸気機関車として設計され、昭和11年から製造が開始、昭和20年まで合計1115両が製造された、日本を代表する貨物用蒸気機関車です。
     403号機は昭和15年に川崎車輌で製造された、D51のいわゆる標準形の一両で、昭和48年に廃車となるまで総走行距離は200万km以上に達しました。
     昭和42年に紀伊田辺機関区から奈良機関区に転属となり以来、草津線が無煙化された昭和47年10月まで旅客列車および貨物列車の牽引に運用された、当市にゆかりのある機関車です。
     ボイラー上に載っている重油タンクや集煙装置を装着するために切り詰められた煙突など、勾配の急な線区で運用されていたことを物語る装備が今も残っています。
     現在は「手原SL保存会」の皆さんが定期的に車両の保守・清掃をされており、廃車から長い年月が経った今でも美しい姿を保っています。

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    一般社団法人栗東市観光協会

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