楊梅の滝

ようばいのたき

更新日
2015/07/08

    県下一の落差を誇る滝。比良山系東縁の断層崖を浸食しながら、東方の琵琶湖に流れる滝川(たきがわ)上流にかかっています。雄(お)滝・薬研(やけん)滝・雌(め)滝の3段に分れ、合計の落差は76mです。湖上船やJR湖西線(こせいせん)の車内など、かなり遠くからでも眺めることができ、その景観がまるで白布を垂れかけたように見えることから「布引(ぬのび)きの滝(たき)」という別名もあります。 命名は、悲劇の将軍足利義輝(あしかがよしてる)といわれ、部下のクーデターで近江の国に逃れ、比良・北小松(きたこまつ)で遊んだときに命名したと伝えられています。楊梅とは、高さ15m程の高木ヤマモモのことです。山中に光る水柱をヤマモモの木に見立てたのか、また、中国江西省(こうせいしょう)に楊梅山(ようばいざん)という山があり、その故事にちなんだのかはわかりませんが、いずれにしても、美しく堂々とした名滝(めいろう)です。 楊梅の滝へは沢に沿って登るコースと、峠へ登る尾根道コースとがあります。後者では、谷へ一気に落下する姿を見ることができます。

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