川上祭(さんやれ祭)

画像番号 650
サイズ 2048 × 3072ピクセル
容量 1,836KB
撮影場所 高島市
撮影日 2004年04月
季節

旧川上庄(かわかみしょう)(今津町北部とマキノ町南部の一部)で行われる祭で、中心となるのは、日置神社(ひおきじんじゃ)(上の宮)と津野神社(つのじんじゃ)(下の宮)の2社と、平ヶ崎馬場(へがさきばんば)(旅所)です。毎年4月18日に行われ、県の無形民俗文化財に選択されています。 この祭りは、御輿渡御(みこしとぎょ)・流鏑馬(やぶさめ)・走馬などをともなって、豪華絢爛な雰囲気に溢れています。踊りの構成は、大太鼓・小太鼓・鉦で、すべて小学生以下です。大人が周囲に立ち、シンダイトリという音頭とりに従って太鼓を打ち鳴らします。大幟(おおのぼり)番は2本の幟を担いで旅所へ向かいます。御輿も神社を出発しますが、踊りと大幟は御輿よりも早く旅所へ着き、御輿の行列を迎えるときは大幟を倒します。御輿が旅所に納まると、子どもたちがサンヤレ竹を持って、竹先につけた「天下泰平」「五穀豊穣」の紙を互いに落とし合いながら御輿の方に進みます。この後、大幟2本が幟を倒さないように並んで進み、大幟が御輿の前まで進んで横倒しにされると、大囃子(おはやし)をして終了します。 惣山(そうやま)(川上山)の入会権と深い関わりを持ち、古い歴史を有するので、祭祀組織も祭式も複雑です。小幟は、稲穂に見立てた予祝といい、サンヤレとは「幸いあれ」「山野に礼」の意味との説もあります。

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