企画展『ウォルター・クレインの本の仕事 絵本はここから始まったーー』
- 更新日
- 2016/10/14
- 開催期間
- 2017年2月4日(土)〜2017年3月26日(日) 開館時間=9:30〜17:00(入館は16:30まで)休館日=毎週月曜日〔ただし3月20日(月・祝)は開館、翌21日(火)は休館〕
ウォルター・クレイン(Walter Crane 1845-1915)は、19世紀後半のイギリスで活躍し、現代の絵本の基礎を築いた重要な画家として知られています。
1845年、画家の息子としてリバプールに生まれたクレインは、13歳の時、著名な木口木版の彫版師ウィリアム・J・リントンの工房に入り、そこでデッサンの基礎を学びます。独立後クレインは、多色刷木口木版の技術を開発した彫版師・摺師エドマンド・エヴァンズに見いだされ、二人は1865年に全面カラー刷りのトイ・ブック(子ども向け絵本)を生み出します。それまで絵本のカラー刷りは、表紙に限られ、中の挿絵ページは手彩色でしたので、これは画期的な出来事でした。以来、クレインはエヴァンズと組んで、トイ・ブックの分野で次々とヒット作品を世に送り、一躍有名になります。
クレインは、生涯、子ども向け・大人向けの挿絵本の仕事を続けますが、その一方で絵画も制作し、壁紙、テキスタイルなどのデザイン分野で傑作を生み出し、アーツ・アンド・クラフツ運動のリーダーとして、また社会主義活動家、装飾芸術の理論家、教育者として多面的に活躍しました。
本展は、本の仕事を中心に、クレインの芸術を紹介する日本で初めての展覧会で、クレインのほぼすべての絵本(約40作)と主要な挿絵本を網羅する約130点の作品を展観。クレインとともに絵本の黄金時代を築いた画家グリーナウェイとコールデコットの作品約40点も併せて展示し、ヴィクトリア朝のイギリスで華麗な花を咲かせた挿絵本の世界をご紹介します。
ウェブサイト | |
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開催地 | 滋賀県立近代美術館 住所 : 大津市瀬田南大萱町1740-1 |
アクセス |
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料金 | 一般1000円(800円)、高大生650円(500円)、小中生450円(350円) |
お問い合わせ | 滋賀県立美術館 |